石引・石曳(読み)いしひき

精選版 日本国語大辞典 「石引・石曳」の意味・読み・例文・類語

いし‐ひき【石引・石曳】

〘名〙
巨石ころなどにのせて引き運ぶこと。昔、宮殿社寺城郭などの建築に必要な石材を運ぶのに、一人が石上に乗って音頭をとり、多人数拍子を合わせていっせいに引いた。〔看聞御記‐応永三〇年(1423)七月一五日〕
※俳諧・類船集(1676)曾「汰(そろゆる) 〈略〉戦場には矢先をそろへ、石引は声をそろへてやるぞ」
※歌謡・大幣(1685)三「いし引 ここは三条か釜の座か」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android