石枕・磯枕(読み)いそまくら

精選版 日本国語大辞典 「石枕・磯枕」の意味・読み・例文・類語

いそ‐まくら【石枕・磯枕】

〘名〙 水辺の石を枕に旅寝すること。和歌では、七夕(たなばた)二星が天の川原で会うことをいうことが多い。
万葉(8C後)一〇・二〇〇三「あが恋ふる丹(に)の穂の面(おもわ)今夕(こよひ)もか天の河原石枕(いそまくら)まく」
堀河百首(1105‐06頃)秋「ひこ星のあまの岩ふねふな出して今夜やいそに磯枕する〈藤原顕仲〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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