石竹・瞿麦(読み)せきちく

精選版 日本国語大辞典 「石竹・瞿麦」の意味・読み・例文・類語

せき‐ちく【石竹・瞿麦】

〘名〙
ナデシコ科多年草。中国原産で、観賞用として栽培される。茎は高さ三〇センチメートルぐらいになり、葉ともに粉白色を帯びる。葉は線状披針形で、対生。五~六月ごろ、茎頂に縁が鋸歯(きょし)状に裂けた径二~三センチメートルの五弁花を開く。花色は紅・淡紅・白・紫紅色など。イセナデシコトコナツなど多数の園芸品種がある。からなでしこ。《季・夏》
※本朝無題詩(1162‐64頃)二・賦薔薇〈藤原敦光〉「山榴争艷空応妬、石竹謝粧幾作猜」 〔沈佺期‐仙蕚池亭侍宴応制詩〕
② 紋所の名。石竹を図案化したもの。石竹、三つ割石竹、石竹蝶、浮線石竹など種々のものがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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