石鍼・砭・石針(読み)いしばり

精選版 日本国語大辞典 「石鍼・砭・石針」の意味・読み・例文・類語

いし‐ばり【石鍼・砭・石針】

〘名〙
中国鍼術(しんじゅつ)で用いる、石で作った鍼(はり)。焼いて患部に刺し、療治する。また、その療治。
史記抄(1477)三「はやりにする石ぞ。もとは石の性がつようて針にもしたぞ。石針と云て、たてたぞ」
② (━する) 寒気などが骨身にまでしみること。また、他人の教え、忠告、思いやりなどが心を強く打つこと。
※俳諧・青根が峯(1698)俳諧自讚之論「一言に寄て筋骨(すぢぼね)に石針(イシバリ)するがごとし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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