祝・寿(読み)ほく

精選版 日本国語大辞典 「祝・寿」の意味・読み・例文・類語

ほ・く【祝・寿】

〘他カ四〙 (後世は「ほぐ」)
① よい結果が得られるように、祝福ことばを唱える。また、そのようにして神に祈る。ことほぐ。いわう。
万葉(8C後)一八・四一三六「あしひきの山の木末寄生(ほよ)取りてかざしつらくは千年(ちとせ)保久(ホク)とそ」
相手に悪い結果が来るように神に祈る。のろう。
書紀(720)神代下(鴨脚本訓)「矢を取て咒(ホキ)て曰はく」

ほき【祝・寿】

〘名〙 (動詞「ほく(祝)」の連用形名詞化。後世は「ほぎ」) ことほぐこと。ことばで祝うこと。ことほぎ。
古事記(712)中・歌謡「神菩岐(ホキ) 寿き狂ほし 豊本岐(ホキ) 寿き廻(もとほ)し 献(まつ)り来(こ)御酒ぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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