神流(町)(読み)かんな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「神流(町)」の意味・わかりやすい解説

神流(町)
かんな

群馬県南西部多野郡(たのぐん)にある町。2003年(平成15)万場町(まんばまち)、中里村(なかさとむら)が合併して成立。町を横断する神流川沿いに国道462号が走り、西部で国道299号が南下する。南部は埼玉県秩父(ちちぶ)市、小鹿野(おがの)町と接する。町域の9割近くを山林が占め、宅地農地は少ない。かつては農林業がおもな産業で、コンニャクイモの栽培が盛んであるが、過疎化が進み、遊休農地の活用化が課題となっている。1985年(昭和60)神ヶ原(かがはら)地区の瀬林で恐竜足跡が確認され、恐竜センターが開設された(1987年中里村恐竜センターとして開設。現、神流町恐竜センター)。中北部の西御荷鉾(にしみかぼ)山は弘法(こうぼう)大師が開いた霊山とされ、南麓(なんろく)に「みかぼ自然村」がある。毎年4月下旬~5月上旬には、神流川上空に約800本の鯉幟(こいのぼり)を渡す「鯉のぼり祭り」が行われる。面積114.60平方キロメートル、人口1645(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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