祭・祀(読み)まつる

精選版 日本国語大辞典 「祭・祀」の意味・読み・例文・類語

まつ・る【祭・祀】

〘他ラ五(四)〙 (「まつる(奉)」と同源)
神仏祖霊などに供物をささげたり、楽を奏したりして敬い、慰撫・鎮魂し、祈願感謝する。おまつりをする。
書紀(720)敏達一四年二月(前田本訓)「卜者(うらへ)の言に依て父(かそ)の神を祭祠(いはひマツル)宜し」
② 祈祷する。
日葡辞書(1603‐04)「テングヲ matçuri(マツリ) ツクル」
③ あつくもてなす。優遇する。また、上位にすえて、あがめ尊ぶ。まつりあげる。
今昔(1120頃か)二九「此の水銀商は家に酒を造り置て、他の事にも不仕ずして、役と蜂に呑せてなむ此を祭ける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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