祭上(読み)まつりあげる

精選版 日本国語大辞典 「祭上」の意味・読み・例文・類語

まつり‐あ・げる【祭上】

〘他ガ下一〙
① 尊いものとして敬う。あがめ尊ぶ。
社会百面相(1902)〈内田魯庵猟官浦安が〈略〉浦安大明神とでも祀(マツ)り上げられたら」
② ある人を周囲の者がおだてるようにしてある地位につかせる。まつりこむ。
イタリアの歌(1936)〈川端康成〉「いつの間にか世話役に祭り上げられて」
③ 人をおだてあげて偶像化する。
近代絵画(1954‐58)〈小林秀雄ルノアール「私を革命家に祭り上げるなどと、そんな世にもをかしな事はない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android