秩祿公債(読み)ちつろくこうさい

精選版 日本国語大辞典 「秩祿公債」の意味・読み・例文・類語

ちつろく‐こうさい【秩祿公債】

〘名〙 国債の一つ。廃藩置県の際、政府が明治六年(一八七三)から同八年までに家祿および賞典祿を奉還した武士に対し、その代償として交付するために発行した公債。公債総額は一六五六万五八五〇円、年利八分、据置年限二か年、償還期限は明治九年から七か年とし、同一七年四月に全部償還を終わった。
※大蔵省達乙第九号‐明治七年(1874)一〇月一七日「秩祿公債証書所持人之願に寄」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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