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稟議(りんぎ)制 りんぎせい

知恵蔵の解説

稟議(りんぎ)制

日本における官僚制の意思決定方式。官僚制組織の末端に位置する者が、決裁文書(稟議書)を起案し、それを官僚制の上位に位置する者に順次回覧し、それぞれの承認を経て官僚制の最高意思決定権限者によって決裁される方式。文書主義の非効率や責任の分散、上級管理者の指導力の欠如などの欠点が指摘されてきた。だが、あらゆる意思決定が末端の者の起案によってスタートしているわけではない。政策問題に深く関係する事項については、決裁文書が起案される以前の段階で、当該事項に関係する上級管理者を含めた会議が持たれている。そこで合意された事項が、このような手続きによって決裁されていく。政策上の問題もなく裁量も必要としない事項については決裁方式がとられる。なお、予算の概算要求の作成、大臣の国会における答弁資料の作成などは、稟議制方式によるものではない。

(新藤宗幸 千葉大学法経学部教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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