稲垣示(読み)いながき・しめす

朝日日本歴史人物事典 「稲垣示」の解説

稲垣示

没年:明治35.8.9(1902)
生年嘉永2(1849)
明治期の自由民権家。越中国射水郡(富山県高岡市)出身。号は虎岳。明治14(1881)年4月より16年3月まで石川県県会議員,13年『北陸日報』,15年『自由新誌』を創刊,また22年『北陸公論』社長,第2回,3回,6回の衆院議員選挙に当選。県議時代県令侮辱の舌禍を起こしたことは有名,大阪事件(1885)にも連座した。

(池内啓)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲垣示」の解説

稲垣示 いながき-しめす

1849-1902 明治時代政治家
嘉永(かえい)2年8月20日生まれ。富山県の自由民権運動中心人物として,明治13年4000人余を代表し政府に国会開設を請願する。15年高岡で北立自由党を結成。18年の大阪事件で入獄する。25年衆議院議員(当選3回,政友会)。明治35年8月9日死去。54歳。越中(富山県)出身。号は虎岳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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