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空白の10年

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

空白の10年

終戦直後の45年9月に占領軍が出したプレスコードにより原爆に関する報道は規制された。被爆者への援護策は講じられず、差別や病気への不安に苦しんだ被爆者は多い。50年代から被爆者の間で援護を求める運動が始まり、56年に日本原水爆被害者団体協議会を結成。翌年に原爆医療法が制定された。7月末に刊行された「『空白の十年』被爆者の苦闘」には、広島の被爆者71人の手記が収められている。この時期の被爆者に関する資料集は珍しく、偏見や差別に苦しんだ経験を打ち明けた人が目立つ。坪井理事長自身も、周囲の反対で結婚を7年間も待ち、2人で睡眠薬を飲んで自殺を図った思い出を記した。「遺言だと思って初めて書いた。あの10年間は被爆者が生きてきた原点。平和に少しでも関心を持つ人に読んでほしい」と訴える。B5判207ページ非売品で、全国の被爆者団体などに配布。問い合わせは広島県被団協(082・241・7226)へ。

(2009-09-09 朝日新聞 朝刊 長崎全県 2地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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