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突く・衝く・捺く・撞く つく

大辞林 第三版の解説

つく【突く・衝く・捺く・撞く】

( 動五[四] )
細い物で一点を強く押す。
(「衝く」とも書く)棒状の物の先端で瞬間的に強く押す。 「指先で-・く」 「背中をどんと-・く」
先のとがった物で刺す。突き刺す。 「銛もりでさかなを-・く」 「雲を-・く大男」
(「捺く」とも書く)印鑑で印しるしをつける。 「判を-・く」
ボールや羽根を手や用具で強く打つ。 「まりを-・く」 「羽根を-・く」 〔玉つきの場合「撞く」とも書く〕
(多く「撞く」と書く)鐘に棒などを打ち当てて音を出す。 「鐘を-・く」
体をささえるために、杖や手を水平面に当てる。 「杖を-・いて歩く」 「テーブルにひじを-・く」 「 頰杖つらづえを-・きて/竹取」
膝・手・額などを地面や床につける。 「手を-・いてあやまる」 「膝を-・いてお祈りをする」 「額ぬかを-・き祈り申すほどに/更級」
(「衝く」とも書く)相手のある一点、特に守りの手薄な部分、弱点を攻める。比喩的にもいう。 「敵陣を-・く」 「人の意表を-・く」 「不意を-・かれてあわてる」
(「衝く」とも書く)心や感覚器官を鋭く刺激する。 「鼻を-・くアンモニアの匂い」 「けなげな子供の姿に胸を-・かれる」
(「衝く」とも書く)悪天候などの障害を物ともせずにある行為を行う。 「船は嵐を-・いて出航した」 「風雨を-・いて決行する」
動詞の上に付いて、接頭語的に用いられ、動作の勢いを強める意を表す。 「 - ・き進む」 「 - ・き返す」
[可能] つける
[慣用] 意気天を- ・ 痛い所を- ・ 虚を- ・ 雲を- ・ 篠を- ・ 底を- ・ 盾を- ・ 手を- ・ 天を- ・ 胸を-
[表記] つく(突・撞・衝・吐・搗
「突く」は“物の先端で強く押す”の意。「背中をどんと突く」「銛もりで魚を突く」「杖を突く」「手を突いてあやまる」  「撞く」は“鐘などを打つ”の意。「鐘を撞く」「キューで玉を撞く」  「衝く」は“弱点などを攻める。刺激する。物ともせず進む”の意。仮名で書くことが多い。「敵陣を衝く」「核心を衝いた質問」「不意を衝かれてあわてる」「鼻を衝く臭い」「嵐を衝いて決行する」  「吐く」は“口からはく”の意。「一息吐く」「うそを吐く」  「搗く」は“穀物をきねで打つ”の意。「舂く」とも書くが、仮名で書くことも多い。「米を搗く」「もちを搗く」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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