窒(漢字)

普及版 字通 「窒(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] チツ・テツ
[字訓] ふさぐ・つまる

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は至(し)。至に姪・(てつ)の声がある。〔説文〕七下に「塞ぐなり」とあり、塞は呪具の工を以て塡塞して、邪霊を封ずることをいう。墓壙羨道(えんどう)を窒皇といい、皇は隍、地下の通道をいう。窒が至に従うのは、室・臺(台)が至に従うのと同じく、矢を以てその設営の場所を卜する意であろう。矢の到達するところを至という。金文の室にはに従う字があり、その呪儀を示す字形である。

[訓義]
1. ふさぐ、あなをふさぐ、ふさぎとめる。
2. つめる、つまる、とじこめる、中にみちる。
3. と通じ、ささえる。

[古辞書の訓]
名義抄〕窒 フサグ・メフサグ・フカシ・フセグ

[語系]
窒・tietは同声。は〔説文〕九下に「礙(さへぎ)り止むるなり」とあり、窒とほとんど同義の語である。

[熟語]
窒郁窒礙・窒窒計窒士窒阻窒相窒息窒塞窒滞・窒窒欲窒抑窒慾窒戻・窒皇
[下接語]
窒・穹窒・鑿窒・懲窒・鼻窒

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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