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立つ・起つ・閉つ たつ

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大辞林 第三版の解説

たつ【立つ・起つ・閉つ】

( 動五[四] )
座ったり横になったりしていた人が足を伸ばして自分の体を垂直の姿勢にする。 「この案に賛成の人は-・って下さい」 「 - ・ってお辞儀をする」
座についていた人が、ある用件のためにその場を去る。 「食事中、何度も台所に-・つ」 「途中で席を-・つ」 「電話に-・つ」
人が、ある所で直立した姿勢をとる。 「展望台に-・ってあたりをながめる」 「 - ・ったまま話をする」
(「…に立つ」の形で場を示して)そこを典型的な活動場所として仕事などをする。 「教壇に-・つ」 「舞台に-・つ」 「バッター-ボックスに-・つ」
(「起つ」とも書く)(決心して)困難なことに向かって行動を起こす。立ち上がる。 「祖国のために-・つ」
候補者として選挙に出る。立候補する。 「三人の候補者が-・っている」
ある地位・立場・状況に身を置く。 「人の上に-・つ」 「優位に-・っている」 「相手の立場に-・って考える」
細長いものがある場所に直立する。 「工場に高い煙突が-・っている」 「門の脇に電柱が-・っている」
横たわったり伏したりしていたものが、まっすぐに起き上がる。 「耳の-・った犬」 「体中の毛が-・つ」 「柱が-・つ」
細長いものがある面に突きささる。 「的に矢が-・つ」 「かたくて歯が-・たない」 「とげが-・つ」
(「閉つ」とも書く)雨戸・障子・襖ふすまなどが閉まる。 「雨戸が-・っている」
体の一部分がまっすぐな状態になる。 「腰が-・たなくなった」 「あのプールは浅くて子供でも背が-・つ」
市が開設される。 「十日ごとに市が-・つ」 「相場が-・つ」
現象や状態が出現する。
霧状のものが下方から上方へ広がる。古くは霧・霞などについてもいった。 「湯気が-・つ」 「泡が-・つ」
波や風が起こる。 「風が-・つ」
生まれて、広く知れわたる。 「評判が-・つ」 「あらぬうわさが-・つ」
風呂が沸かされて入浴できるようになる。 「朝早くから風呂が-・っている」
物事が成り立つ。
目標・計画などが決まる。 「めどが-・つ」 「計画が-・たない」
数がある特定の値に決まる。 「七を三で割ると二が-・って一余る」
理屈や倫理がそこなわれず成り立つ。 「言い訳が-・つ」 「筋道が-・つ」 「義理が-・たない」
面目が保たれる。 「顔が-・つ」 「面目が-・つ」
生計や経営などが成り立つ。たちゆく。 「私の安月給だけでは暮らしが-・たない」 「筆一本で-・っていく」
ある物事に基礎を置く。そこに立脚する。 「因って-・つ所以ゆえん」 「仮定に-・つ話」
興奮した状態になる。 「神経が-・つ」
はっきりとわかるようになる。 「人目に-・つ」
動詞の連用形に付いて、その動作が勢いよく行われる意を表す。 「わき-・つ」 「いきり-・つ」
天皇・皇后・皇太子・大臣などの位につく。 「東宮に-・ち給ふこと永観二年八月二十八日なり/大鏡 一条
車がそこに止まる。 「後に来たる車の…池にひき寄せて-・ちたるを/枕草子 35
月や虹などが空にかかる。 「朝月の日向の山に月-・てり見ゆ/万葉集 1294」 「雨晴るる峰のうき雲うき散りて虹-・ちわたる冬の山里/夫木 19
暦の上で新しい月になる。また、新しい季節になる。 「正月むつき-・ち春の来らば/万葉集 815」 「春-・ちける日よめる/古今 春上詞
音や声が大きくひびきわたる。 「堀江漕ぐ伊豆手の船の梶つくめ音しば-・ちぬ水脈みお早みかも/万葉集 4460
火が燃えつきる。 「長蠟燭の-・つ事はやく/浮世草子・男色大鑑 8」 〔「立てる」に対する自動詞〕
[可能] たてる
( 動下二 )
たてる
[慣用] 腕が- ・角が- ・気が- ・白羽の矢が- ・腹が- ・筆が- ・弁が- ・役に- ・用に- / いても立ってもいられない ・火のない所に煙は立たぬ
[表記] たつ(立・建)
「立つ」は“垂直の状態になる。起き上がる。生じる。成り立つ”の意。「山の頂上に立つ」「席を立つ」「霞が立つ」「これでは面目が立たない」「暮らしが立つ」  「建つ」は“建造物ができる”の意。「ビルが建つ」「石碑が建つ」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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