精選版 日本国語大辞典 「立並・立列」の意味・読み・例文・類語
たち‐なら・ぶ【立並・立列】
[1] 〘自バ五(四)〙
[一]
① 立って並ぶ。並んで立つ。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「上達部・みこたちまでつらねて、もてまゐりてたちならべり」
② あるものとくらべられる場に立つ。
[二] (「たち」は接頭語)
① 両者がそろう。対になる。いっしょにいる。
② 背丈(せたけ)が同じくらいになる。
※竹取(9C末‐10C初)「わがたけたちならぶまで養ひ奉りたるわが子を」
③ 力や才能などが同じ程度である。肩を並べる。匹敵する。
※応和三年伊尹君達春秋歌合(963)「春のうみもあきのもみぢのふかさにはたちならぶべきなみやなからむ」
[2] 〘他バ下二〙 (「たち」は接頭語) 同じように扱う。同一視する。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報