立交(読み)たちまじわる

精選版 日本国語大辞典 「立交」の意味・読み・例文・類語

たち‐まじわ・る ‥まじはる【立交】

〘自ラ四〙 (「たち」は接頭語)
① 交際する。いっしょに行なう。
平家(13C前)三「まのあたり立まじはて見ましかば、いかにも心うからむ」
※足利本論語抄(16C)八佾第三「孔子の衛君に媚て近臣と立ち交はらんより我に媚たらは理あらんと云也」
② 関わる。関係をもつ。
※談義本・労四狂(1747)上「事多くなりて、事々に立交(タチマジハ)る程になりぬれば」

たち‐まじ・る【立交】

〘自ラ四〙 (「たち」は接頭語) まざる。混入する。また、まじわる。仲間になる。たちまう。たちまじらう。たちまざる。
貫之集(945頃)三「春霞たちまじりつついなり山こゆるこころの人しれぬかな」
蜻蛉(974頃)上「をとこなんど、たちまじらねば、のどけし」

たち‐まじら・う ‥まじらふ【立交】

〘自ハ四〙 (「たち」は接頭語) 仲間に加わっている。人前に出て交際している。
源氏(1001‐14頃)常夏「なべてのつかうまつり人こそ、〈略〉たちまじらひて人の耳をも目をも必ずしもとどめぬものなれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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