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立体映像テレビ りったいえいぞうてれび

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知恵蔵2015の解説

立体映像テレビ

2007年9月に終了したNHKアナログハイビジョン周波数帯域を使い、同年12月からBSデジタル放送に新しいチャンネル「BS11」が開局した。この新チャンネルでは、実験的に偏光方式の立体映像(3D立体放送)が流される。 立体映像は、左右の目の視差を利用するもので、技術的には、両目に撮影位置のずれた映像を送る必要がある。この映像を立体として受けるには、受信者が特別の装置(偏光メガネ)を用意しなければならない。古典的な方式としては、赤と青に色分けされたメガネを掛けて見ることで立体感を出すアナグリフ(色眼鏡)方式がある。 このアナグリフ方式は、視差のある映像を異なる色で表示しておき、それを赤と青のフィルターを通して見ることであたかも立体であるかのように認識させるものだが、簡便な赤・青メガネで代用でき、安価な半面、色彩を正確に表現できない。 今回、放映される偏光方式の立体映像は、左右の目の視差を利用することは同じだが、光の振動の方向の違いを利用し、特殊な偏光フィルターを用いることで、特定の方向の光の振動以外を遮断する。 技術的には、光の振動方向を遮断する偏光素子を液晶ディスプレー上にフィルターとしてかぶせ、奇数列の走査線と偶数列の走査線で振動方向を変える。この振動方向が異なる走査線の映像を偏光メガネで見ることで立体化した映像が受け取れるという仕組みで、アナグリフ方式に比べ、より正確なカラー映像が楽しめる。 視聴には、専用の液晶テレビが必要で、非対応のテレビで受信すると、画面が左右に分割された状態で映る。当面は、スポーツ映像などが短時間放送される予定である。

(森岡英樹 金融ジャーナリスト パラゲイト・コンサルタンツシニア・リサーチ・アソシエイツ / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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