精選版 日本国語大辞典 「立寄」の意味・読み・例文・類語
たち‐よ・る【立寄】
〘自ラ五(四)〙
① 波が起こって岸などに近づく。
※竹取(9C末‐10C初)「年をへて波立よらぬ住の江の松かひなしときくはまことか」
※平家(13C前)七「門をひらかれず共、此きはまで立よらせ給へ」
③ (「たち」は接頭語) 目的地への途中で、目的以外のところをおとずれる。道すがらおとずれる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「深き草を分け入り給て、屋のもとにたちより給へれど」
※金槐集(1213)雑「たちよれば衣手涼しみたらしや影みる岸の春の川波」
④ (「たち」は接頭語) 身を寄せてたよる。心を寄せて世話になる。
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