精選版 日本国語大辞典 「競・糶」の意味・読み・例文・類語
せ・る【競・糶】
〘他ラ五(四)〙
① 互いに勝ちを得ようとして争う。きそう。
※咄本・私可多咄(1671)二「あまり目を競るまいぞ競るまいぞといふ」
※咄本・楽牽頭(1772)首売「首売ろふ首売ろふと、せって歩行(あるく)を呼び込み」
せり【競・糶】
〘名〙 (「せり(迫)」と同語源)
① きそうこと。せりあうこと。
※梅津政景日記‐慶長一七年(1612)三月一四日「三拾目ね入、五拾目までせり候也」
③ 行商。せりうり。〔分類漁村語彙(1938)〕
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