竹久 千恵子(読み)タケヒサ チエコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「竹久 千恵子」の解説

竹久 千恵子
タケヒサ チエコ


職業
女優

本名
河上 千恵子(カワカミ チエコ)

旧名・旧姓
煤賀 千恵子(ススガ チエコ)

生年月日
明治45年 3月6日

出生地
秋田県 仙北郡

学歴
東京府立第七高女

経歴
早く母を失い、9歳で伯母夫婦の養女となる。東京府立第7高女在学中に女優募集に応募して、昭和2年「美代吉殺し」で映画初出演。4年カジノフォーリーに入り、7年より2年間、ムーラン・ルージュで踊る。8年「純情の都」で本格的に映画デビューし、以後P.C.L.(東宝)の看板女優として活躍。10年「旧恋」で映画初主演し、11年「兄いもうと」「地熱」などで好演、日本の映画女優には珍しく、おとなの色気をにじませた演技で独自の人気を得た。16年「馬」完成後、日系2世ジャーナリストクラーク・H・河上と結婚のため渡米したが、太平洋戦争のために市民権が得られず、17年第一次日米交換船で帰国。戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の士官として進駐してきた夫と再会。22年ラジオ「二十の扉」にレギュラー解答者として出演。25年夫と渡米した。他の出演作に映画「花火の街」「夜の鳩」「南国太平記」「思ひつき夫人」「愛の設計」「エノケンの森の石松」「望みなきに非ず」など。

没年月日
平成18年 9月14日 (2006年)

家族
夫=河上 クラーク(ジャーナリスト)

伝記
モダンガール―竹久千恵子という女優がいた嵐に書く―日米の半世紀を生きたジャーナリスト嵐に書く―日米の半世紀を生きたジャーナリストの記録 香取 俊介 著古森 義久 著古森 義久 著(発行元 筑摩書房講談社毎日新聞社 ’96’90’87発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android