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第1次世界大戦後の中東イスラム世界

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

第1次世界大戦後の中東イスラム世界

第1次大戦(1914~18)で敗戦国となったオスマン帝国(1299~1922)が解体した結果、帝国に支配された現在のシリア、イラクなどのアラブ地域はトルコ共和国から切り離され、西欧列強の委任統治領となった。宗派や民族が混在した地域を人工的に分断したことが中東での内戦や混乱の遠因になっているといわれる。一方で、英国がアラブ、ユダヤ双方に独立国家建設を約束し、パレスチナ問題につながっていく。黒海をはさんでトルコの対岸に位置するクリミア半島は、15世紀に成立したイスラム系のクリミアハン国から、オスマン帝国、ロシア帝国の支配を経て、ソ連邦、ウクライナへと領有が変遷した。山内さんは最新著書で、1917年のロシア革命ボリシェビキ(後の共産党)が勢力を拡大するなか、トルコとロシア両帝国の崩壊・再編過程を、トルコ共和国の初代大統領アタチュルクのライバルで、ロシア、アルメニアと対抗したトルコ軍人カラベキルの動きを軸に描いている。

(2014-07-25 朝日新聞 朝刊 オピニオン1)

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