第7艦隊(読み)だいななかんたい/だい7かんたい(英語表記)U.S.Seventh Fleet

知恵蔵 「第7艦隊」の解説

第7艦隊

米国太平洋艦隊の1つで、西太平洋、日本、韓国(1994年から)、フィリピン、アンザス条約義務適用範囲、インド洋アラビア湾など米国西岸から1万1000マイル以内が守備範囲。第2次大戦中、潜水艦戦のための第10艦隊を除く11の艦隊が編成され、奇数名称の艦隊が太平洋、偶数名称の艦隊が大西洋の特定地域における作戦を担当した。大戦終了後、統廃合を経て、現在は第2艦隊(大西洋)、第3艦隊(太平洋)、第5艦隊(インド洋・ペルシャ湾・紅海)、第6艦隊(地中海)と第7艦隊がある。第7艦隊は通常、空母戦闘群1個、洋上補給群1個、両用戦即応群(海兵機動展開部隊1個)など、海軍海兵隊約2万人。司令部は神奈川県横須賀市。

(細谷正宏 同志社大学大学院アメリカ研究科教授 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第7艦隊」の意味・わかりやすい解説

第7艦隊
だいななかんたい
Seventh Fleet

アメリカ海軍の方面艦隊の1つ。 1943年に特別機動部隊として創設された。カムチャツカ半島南端から南極東経 160°の線からインド洋までを担当区域としている。航空母艦 (空母) ,ミサイル巡洋艦駆逐艦潜水艦ヘリコプタ母艦,対潜哨戒機隊,海兵隊などから成り,空母群のほか各種任務群に分れる。

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