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等分論(領土) とうぶんろん/りょうどとうぶんろん

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知恵蔵の解説

等分論(領土)

2004年11月、中国はロシアとの間で残っていた領土画定問題を折半することで最終解決した。北方領土問題をかかえる日本は、この問題を解決して平和条約を結ぶという日ソ共同宣言から半世紀以上たつにもかかわらず、4島返還の見通しが立たないなか、中国のやり方を参考に問題解決を行うという考え方が提唱されている。千島列島全体を実効支配しているロシア側との間で、新たに政治解決を図って平和条約を結ぶというものである。06年9月には3島論を検討することを主張した麻生太郎前外相や河野太郎議員、さらに学者にもこの考え方を支持する動きが出た。もっともこのような考えを交渉中の政府レベルによる平和条約論議のなかでどう位置づけるか、2+アルファ論の一部とも考えられる。プーチン大統領は07年9月初め、シドニーで条約交渉を加速化し、大統領選挙後も続けると安倍首相に約束した。また同月14日のバルダイ会議では56年宣言を基礎として、妥協で問題解決することを示唆している。この目的で10月にラブロフ外相が来日した。

(下斗米伸夫 法政大学法学部教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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