箴(漢字)

普及版 字通 「箴(漢字)」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] シン
[字訓] はり・いましめ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は咸(かん)。鍼(しん)と同声。〔説文〕五上に「衣を綴(ぬ)ふ箴(はり)なり」という。慣用によって、針を縫い針、箴を箴(しんけい)(いましめ)、鍼を鍼灸の字に用いる。鍼(しんへん)のように治療することから、鍼戒の意となるが、箴もその義に通用する。〔三国志、魏、華佗伝〕に、鍼で治療する話が多くみえる。

[訓義]
1. はり、しつけばり、ぬいばり。
2. いしばり、さす。
3. いましめる、いましめ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕箴 佐須波利(さすはり) 〔名義抄〕箴 イマシム・サス・マサシ・ヲサ・フタ 〔立〕箴 イマシム・タカネ・イササカニ・ヲサ・シタタカナリ・サスハリ 〔字鏡集〕箴 ヲサ・タダス・ヲサフタ・サス・ウカフ・タケチ・イマシム

[語系]
箴・鍼(針)tjimは同声。古くは竹針、のち金針を用いる。針は鍼の俗字である。

[熟語]
箴戒箴誡箴誨箴諫箴規箴訓・箴箴警箴言箴功箴誦・箴石箴切箴諷・箴箴補・箴末箴銘箴縷
[下接語]
官箴規箴箴・虞箴・献箴・言箴・作箴・世箴・微箴・箴・明箴・良箴

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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