デジタル大辞泉 「節」の意味・読み・例文・類語
ふし【節】
㋐竹・
㋑幹や茎から枝が出るところ。また、木材に残る枝の出たあと。「
㋒骨のつなぎ目。関節。「指の
㋓糸や縄のこぶ状になった所。「
2 区切りとなる箇所。段落。せつ。「これを人生の
3 心のとまるところ。…と思われる点。「疑わしい
4 機会。おり。おりふし。「何かの
5
㋐歌などの旋律。また、旋律のひとくぎり。曲節。「
㋑文章を音読するときの抑揚。「
㋒(ふつう「フシ」と書く)浄瑠璃や謡曲などの語り物で、
6 その人独特の語り口。演説や講演にいう。
7 「
8 定常波で、ほとんど振動していない部分。振幅が最小の点。⇔腹。
9 なんくせ。言いがかり。
「喧嘩に―はなくてめでたし」〈滑・膝栗毛・四〉
[下接語]
[類語](3)点・ところ・箇所・部分・
せつ【節】[漢字項目]
[学習漢字]4年
〈セツ〉
1 竹のふし。「枝葉末節・盤根錯節」
2 ふしのようになった所。つなぎ目。また、文章・音楽などのくぎり。「音節・関節・結節・章節・分節・文節」
3 音楽のメロディー。「節奏」
4 気候の変わり目。「節気・節季・節分/季節」
5 時期。折。「時節・当節」
6 祝日。記念日。「節句/国慶節」
7 度をこえないようにおさえる。ほどよくする。「節煙・節減・節食・節水・節制・節約/調節」
8 言動にけじめをつけてはみ出ないこと。「節義・節操・節度/苦節・高節・忠節・貞節・変節・名節・礼節」
9 使者のしるしの割り符。「節度使/使節・符節」
〈セチ〉祝日。「
〈ふし(ぶし)〉「節穴・節節・節目/折節」
[名のり]お・さだ・たか・たかし・たけ・とき・とも・のり・ほど・まこと・みさ・みさお・みね・もと・よ・よし
[難読]
せつ【節】
2 時間的な経過のくぎりめ、または一時期。「上京の
㋐1年を春夏秋冬の四つにくぎった1期間。季節。
「いまの―では、しかし、百花園…?」〈万太郎・春泥〉
㋑暦でいう二十四節気のこと。また、そのうち立春、
「兎角するうちに―は立秋に入った」〈漱石・門〉
㋒
3 物事のくぎりめ。また、くぎられた部分。
㋐歌曲のふし。
㋑詩歌・文章・楽曲などの一くぎり。「詩歌の一
㋒プロ野球などの日程のくぎり。
4 竹・枝・骨などのふし。
5 君命を受けた将軍や使節に交付されるしるしの手形。
6 速さの単位。ノットのこと。
7 文を構成する部分として一つのまとまりをなす連文節で、その中に主語・述語の関係を含むもの。
8 商品取引所で行われる立ち合いの区分。
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[類語]場合・
せち【節】
「卯月のうちに春の―のあまれるを知り」〈類従本経信母集・跋〉
2 季節の変わり目の祝日。
「―は五月にしく月はなし」〈枕・三九〉
3 「
「今年は―聞こし召すべしとて、いみじう騒ぐ」〈かげろふ・上〉
4 「節振る舞い」の略。
「汝祭りや―に呼ばれて往かんに」〈都鄙問答・四〉