精選版 日本国語大辞典 「籡・簇・伸子」の意味・読み・例文・類語
しんし【籡・簇・伸子】
〘名〙 両端に針のついた竹製の細い串。竹の弾力を利用して、布の洗い張りや染色をする時、布幅を張り伸ばすように布の両ふちにまたがらせて刺し留める。また、製織中、織物の幅が狭くならないように一定の幅を保持するとともに、耳糸の切断と筬(おさ)の損傷を少なくするために用いる。古くは串の両端を細くとがらせて用いた。しいし。しし。
※狂言記・絹粥(1660)「こうやにたらぬ物ならば、しんしきぬばりのやうな物ではなかったか」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報