粗削・荒削(読み)あらけずり

精選版 日本国語大辞典 「粗削・荒削」の意味・読み・例文・類語

あら‐けずり ‥けづり【粗削・荒削】

〘名〙 (形動)
① 木などを、大ざっぱに削り、細かい仕上げをしてないこと。また、そのさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
草枕(1906)〈夏目漱石〉二「あら削りの柱の如く聳えるのが天狗岩ださうだ」
② 十分ねり磨かれていないこと。野性的で洗練されていないこと。大ざっぱで未完成であること。また、そのさま。
浮世草子世間妾形気(1767)一「由良の舟乗伝三郎とて荒(アラ)けづりなる骨組が思はしと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android