粗金・荒金(読み)あらがね

精選版 日本国語大辞典 「粗金・荒金」の意味・読み・例文・類語

あら‐がね【粗金・荒金】

〘名〙 (古くは「あらかね」)
① 山から採掘したままで精錬してない金属。生金(なまがね)鉱石
新撰字鏡(898‐901頃)「 鉱也、荒金也」
② 鉄の異称
本草和名(918頃)「鉄 和名阿良加禰」
③ (「土」にかかる枕詞「あらかねの」の転用) 土。大地
浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)三「力を入て引上る、猶(なを)も動かぬあらかねの、金輪際よりはへぬきし大盤石の如く也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android