紀阿閉麻呂(読み)きの あえまろ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「紀阿閉麻呂」の解説

紀阿閉麻呂 きの-あえまろ

?-674 飛鳥(あすか)時代の官吏
壬申(じんしん)の乱(672)のとき大海人(おおあまの)皇子(天武天皇)方の東道将軍となり,多品治(おおの-ほむち)らと美濃(みの)(岐阜県)から大和(奈良県)にすすみ,飛鳥京をまもる。翌年の天皇即位にあたり功を賞される。天武天皇3年2月28日死去し,大紫の位をさずけられた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「紀阿閉麻呂」の解説

紀阿閉麻呂

没年:天武3.2.14(674.3.26)
生年:生年不詳
7世紀後半の官人。壬申の乱(672)において,大海人皇子(天武天皇)方の東道将軍として多品治らと数万の兵を率いて美濃(岐阜県)から倭(奈良県)へ進軍。天武2(673)年8月,戦勝の功により褒賞された。死去に際し天武天皇は悲しみ,大紫の位が贈られた。

(寺崎保広)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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