素粒子反応と保存則

素粒子事典の解説

素粒子反応と保存則

 古代ギリシアの「原子論」では、原子は不滅と考えられていたが、現在では、原子はもとより、素粒子も、消滅したり、新しく生成されたり、崩壊したりして、変化しうる存在であることがわかっている。これらの現象は、前後の素粒子の組み合わせに変化がないもの(弾性散乱とよばれる)や、崩壊現象(「寿命」の項参照)をふくめ、広い意味での「素粒子反応」と呼ぶことができる。 しかしながら、この「素粒子反応」は、無法則に、野放図に起こるわけではない。素粒子の組み合わせが変化しても、反応の前後で変化しない「量」がある。こういう場合、反応において、この「量」が保存しているといい、これが法則として広く認められるときは、「この『量』の保存則が成り立っている」といわれるわけである。 保存則は、そのもとになっている対称性のおかげで成立することがわかっている。よって、保存則は、そのもとになっている対称性の名で引用されることも多い。 

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