コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

素袍落(素襖落) すおうおとし

世界大百科事典 第2版の解説

すおうおとし【素袍落(素襖落)】

(1)狂言の曲名。《素袍落》と書く。太郎冠者狂言。大蔵,和泉両流にある。急に伊勢参宮を思い立った主人は,かねて同行を約束していた伯父を社交辞令までに誘おうと,太郎冠者を口上につかわす。伯父は急のこととて辞退するが,太郎冠者が主人の供をするであろうと察して門出の酒をふるまう。酩酊(めいてい)した冠者は伯父をほめそやし,主人の愚痴を言い気炎をあげたうえに,祝儀に素袍までもらい,上機嫌で帰途につく。太郎冠者の帰りが遅いので途中まで迎えに出た主人が伯父の返事を問いただしても,要領を得ない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内の素袍落(素襖落)の言及

【松羽目物】より

…歌舞伎舞踊の一系統。能舞台を模して,正面に大きく根付の老松,左右の袖に竹を描いた羽目板,下手に五色の揚幕,上手に切戸口(臆病口)のある舞台装置で演ずるものをいう(ちなみに能舞台では正面の羽目板を〈鏡板(かがみいた)〉といい,松羽目とはいわない)。題材はほとんど能,狂言から採り,衣装,演出も能,狂言に準ずる。歌舞伎はその発生期から先行芸能である能,狂言から芸態,演目を摂取していた。しかし歌舞伎舞踊に大きな地位を占める〈石橋物(しやつきようもの)〉(石橋)や〈道成寺物〉など能取りの所作事も,能を直訳的に歌舞伎に移すのではなく,単に題名や詞章の一部を借りるのみで,自由な発想ともどきの趣向によって換骨奪胎し,みごとに歌舞伎化していた。…

※「素袍落(素襖落)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android