細尾峠(読み)ほそおとうげ

日本歴史地名大系 「細尾峠」の解説

細尾峠
ほそおとうげ

細尾と上都賀かみつが足尾あしお御子内みこうちの境にある。ちや平と薬師やくし(一四二〇メートル)の鞍部にあたり、また渡良瀬川流域と鬼怒川流域の分水界にあたる峠。標高一一九二メートル。古くは足尾(「日光山志」ほか)と称された。早くから細尾と足尾を結ぶ足尾道が開かれており、古峰ふるみね神社・深山じんぜん宿(現鹿沼市)から薬師岳・うたヶ浜へ抜ける日光修験の中間点でもあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「細尾峠」の意味・わかりやすい解説

細尾峠
ほそおとうげ

富山県南西部、南砺市(なんとし)にある峠。標高760メートル。小矢部(おやべ)川の深い谷斜面を縫う道路が細尾峠を通り、庄(しょう)川谷を経て下梨(しもなし)に至ったが、庄川の電源開発事業で拡幅され、その後国道304号となった。しかし、1984年(昭和59)五箇山(ごかやま)トンネル開通すると、304号は同トンネルを経て梨谷に至る短縮ルートとなり、細尾峠経由の道は旧道となった。

[深井三郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細尾峠」の意味・わかりやすい解説

細尾峠
ほそおとうげ

栃木県北西部,日光市南西部を通る国道 122号線上にある峠。標高 1192m。渡良瀬川鬼怒川水系の分水界をなす。かつては足尾銅山粗銅清滝の精銅所に送る重要な交通路で,1978年峠の下に日足トンネルが開通した。

細尾峠
ほそおとうげ

富山県南西部,砺波平野南端の南砺市城端から飛騨山地五箇山に通じる道筋の峠。標高 730m。国道 304号線の細尾トンネルが通るが,冬季積雪のため交通が途絶していた。 1984年峠の北東五箇山トンネルが開通,通年の通行が可能になった。五箇山県立自然公園に属する。

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