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結ぶ・掬ぶ むすぶ

大辞林 第三版の解説

むすぶ【結ぶ・掬ぶ】

( 動五[四] )
(他動詞)
ひも・帯などの両端をからませてつなぎ合わせる。 「靴のひもを-・ぶ」 「ネクタイを-・ぶ」
離れている地点をつないで連絡できるようにする。 「二点を-・ぶ直線」 「都心と空港を-・ぶ道路」
他人と関係をもつ。
約束をする。 「条約を-・ぶ」 「賃貸契約を-・ぶ」
交わりをもつ。 「縁を-・ぶ」 「契りを-・ぶ」 「懇意を-・ぶ/鉄仮面 涙香」 「使臣を阿善アゼンに派遣して深く其の歓心を-・び/経国美談 竜渓
協力しあう。結託する。 「手を-・ぶ」 「業者と-・んで私腹をこやす」 「同盟を-・ぶ」 「義仲行家以下党を-・びて数あり/平家 7
口や手をかたくとじる。 「口を-・ぶ」 「 - ・んで開いて」
ある形のものを作り出す。
結実する。また、水分などが凝固する。 「実を-・ぶ」 「露を-・ぶ」
形をなす。 「美しき花祭の我を喚び醒すまで、穏なる夢を-・びぬ/即興詩人 鷗外」 「山門の為にあたを-・ばず/平家 7
作って営む。構える。 「庵いおりを-・ぶ」
髪の毛をある髪形にまとめる。髪を結う。 「頭髪かみは夜会に-・び/魔風恋風 天外
文章などをしめくくる。 「励ましの言葉で挨拶あいさつを-・ぶ」
文法で、係りの語に対応した活用形で文を終止させる。 「『こそ』を受けて文末を已然形で-・ぶ」
手や指を組み合わせる。
手の指を印いんの形に組む。 「印を-・ぶ」
(「掬ぶ」と書く)両手を合わせて、水をすくう。掬きくする。 「水を-・びて…咽のんどを潤し/即興詩人 鷗外」 「袖ひちて-・びし水のこほれるを/古今 春上
握り飯を作る。 「俵形に-・ぶ」
松の枝・草の葉などを相互に交わらせてゆわえる。古代、呪術として約束や契りの成就、健康や長寿を祈って行われた。 → 草を結ぶ 「常磐なる松のさ枝を我は-・ばな/万葉集 4501」 「妹いもが門行き過ぎかねて草-・ぶ/万葉集 3056
(自動詞)
ある形のものができる。結実する。凝固する。 「実が-・ぶ」 「野に霜-・んで枯るるごと/田舎教師 花袋」 「淀よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ-・びて/方丈記」
気がふさぐ。 「いかがすべきと嘆き-・ぶに/今昔 2
[可能] むすべる
[表記] むすぶ(結・掬
「結ぶ」は“つなぐ。ゆわえる。関係をつける”の意。「紐ひもを結ぶ」「都心と空港を結ぶ鉄道」「条約を結ぶ」「手を結ぶ」「努力が実を結ぶ」  「掬ぶ」は“水を両手ですくう。掬きくする”の意。「水を掬ぶ」

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報