デジタル大辞泉
「結果」の意味・読み・例文・類語
かく‐なわ【結=果】
《「かくのあわ」の音変化。「かく」は香菓、「あわ」は泡緒(ひもの名)の意という》
1 昔の菓子の名。小麦粉を練って細長いひもが曲がりくねったような形に作り、油で揚げた唐風のもの。かくのあわ。
2 《1がねじれているところから》心があれこれと乱れること。
「ゆく水の絶ゆる時なく―に思ひ乱れて」〈古今・雑体〉
3 刀やなぎなたを上下左右に振り回すこと。大勢の敵を相手にして勇ましく戦うさまをいう。
「蜘蛛手、―、十文字、蜻蛉返へり、水車、八方すかさず斬ったりけり」〈平家・四〉
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けっ‐か ‥クヮ【結果】
〘名〙
① (━する) 植物が実を結ぶこと。また、その結んだ実。結実。
② (━する) ある行為が終わりになること。終えること。ある状態や段階に帰着すること。また、その終わりになった状態。ある原因や行為などから達した結末の状態。
※
自由之理(1872)〈中村正直訳〉四「
人民の情と合和して、かかる結菓となりしなり」
※露団々(1889)〈
幸田露伴〉一五「試験は既に結果
(ケックヮ)せり」 〔
琵琶記‐両賢相
〕
③ (
連体修飾語をうけて) 原因を述べる部分につけて、その原因によって、ある事態が生じることを表わす。
※国民性十論(1907)〈
芳賀矢一〉八「日本の気候家屋の
割合にリウマチスの少いのは、全く日本人が
銭湯を好む結果だらうと」
④ (前文をうけて副詞的に用いる) 結局。つまり。
※男の遠吠え(1974‐75)〈藤本義一〉女にはなぜ作曲家がいない?「女のものの考え方について非作曲家的なところを考えてみた。結果、女の考え方というのは、1+1は2であるということだ」
かくなわ【結果】
〘名〙 (「かくのあわ(結果)」の変化した語)
※江家次第(1111頃)一〇「其菓子加久(カク)縄一杯」
② (「かくのあわ」が曲がりくねって結ばれているように) 心が思い乱れるさまにいう。
※古今(905‐914)雑体・一〇〇一「ゆく水の たゆる時なく かくなわに おもひみだれて〈よみ人しらず〉」
③ (「かくのあわ」が縦横に交差しているように) 太刀などを縦横に振り回すさまにいう。
※平家(13C前)四「その後太刀を抜いて戦ふに蜘蛛手・かくなは・十文字」
かく‐の‐あわ【結果】
〘名〙 古代の菓子の名。小麦粉を練って緒を結んだ形に作り、油で揚げたものか。かくなわ。〔十巻本和名抄(934頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「結果」の読み・字形・画数・意味
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報