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絞る・搾る しぼる

大辞林 第三版の解説

しぼる【絞る・搾る】

( 動五[四] )
締め付けるなどして、中に含まれている水分を出す。
濡れた布などをねじり締めて、水分を出す。 《絞》 「雑巾を-・る」
強く押したり、押し潰したりして、液を出させる。 《搾》 「椿の実から油を-・る」 「牛の乳を-・る」
(「袖をしぼる」「袂たもとをしぼる」などの形で)涙をたくさん流す。 《絞》 「悲恋物にハンカチを-・る」 「タモト、マタワ、ソデヲ-・ル/日葡」 〔本来は「袖をしほる」で袖を濡らす意〕
泣く。また、泣かせる。 《搾》 「女学生の紅涙を-・る」
普通ならば出ないものを無理に出す。
無理に取り立てる。搾取する。 《搾》 「税を-・る」
声などを無理にだす。 《絞》 「声をふり-・る」 「せみの声-・りいだして誦みゐたれど/枕草子 25
知識・能力のありったけを出す。 《絞》 「みんなで知恵を-・る」 「脳みそを-・る」
〔「油をしぼる」の略〕 厳しく追及する。 《搾》 「スピード違反で警官に-・られた」
厳しく鍛える。 《搾》 「合宿で-・られる」
範囲や数量を小さくする。 《絞》
断面積を狭くする。せばめる。 「ウエストを-・る」 「蛇口を-・る」 「袋の口を-・る」
対象を狭くする。 「的を-・る」 「候補者を-・る」 「論点を-・る」
出力を小さくする。 「音を-・る」
カメラのレンズのしぼりを狭くする。
絞り染めをする。
相撲で、相手の差し手を上手で強くはさみつける。
弓の弦を引いて、弓をたわめる。 「この矢をつがひ、-・り返して/曽我 1
[可能] しぼれる
[表記] しぼる(絞・搾)
「絞る」は“ねじって水分を出す。無理に出す。せばめる”の意。「雑巾を絞る」「無い知恵を絞る」「論点を絞る」「音を絞る」  「搾る」は“押して液を出す。無理に取り立てる。きびしくする”の意。「乳を搾る」「紅涙を搾るドラマ」「税を搾り取る」「担任の先生に搾られた」

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