絲屋 寿雄(読み)イトヤ トシオ

20世紀日本人名事典 「絲屋 寿雄」の解説

絲屋 寿雄
イトヤ トシオ

昭和期の映画プロデューサー,評論家



生年
明治41(1908)年10月18日

没年
平成9(1997)年5月21日

出生地
京都府京都市

学歴〔年〕
早稲田大学専門部〔昭和5年〕中退

経歴
大学中退後、大阪の産業労働調査所に勤務。昭和8年治安維持法で検挙されるが執行猶予となり、13年松竹京都撮影所に入社。以後映画人として活躍し、戦後はプロデューサーとして溝口健二監督作品を担当する。25年新藤兼人監督らと近代映画協会を設立し、代表取締役に就任。作品に「夜の女たち」「原爆の子」「裸の島」「第五福竜丸」「夜明け前」「鬼婆」などがある。また大逆事件など社会運動の研究家としても知られ、著書に「幸徳秋水研究」「増補改訂 大逆事件」「菅野すが」「大村益次郎」「大石誠之助」「史伝 板垣退助」「坂本龍馬」「女性解放の先駆者たち」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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