精選版 日本国語大辞典 「絶て」の意味・読み・例文・類語
たえ‐て【絶て】
① 否定表現を伴ってそれを強調する。すこしも。全然。一向に。さっぱり。
※竹取(9C末‐10C初)「此めの童(わらは)は、たへて宮仕つかうまつるべくもあらずはんべるを、もてわづらひ侍り」
※伊勢物語(10C前)八二「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
② 否定的・悲観的なことばや表現を伴って、それを強調する。転じて、肯定的な文脈でも用いる。まったく。まことに。
③ (「絶えて久しい」の意味を含めて) 久しく。ずっと。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報