継紙・続紙(読み)つぎがみ

精選版 日本国語大辞典 「継紙・続紙」の意味・読み・例文・類語

つぎ‐がみ【継紙・続紙】

〘名〙
巻子本(かんすぼん)折本などに用いる、つぎ合わせてある紙。
権記‐長徳元年(995)一〇月七日「次被続紙硯并僧綱補任帳大朝臣外記時文、転取、令進件奉
※今鏡(1170)九「つぎがみぐして、僧正のばうにまうでて」
② 鑑賞上の効果をねらって、色や紙質のちがった二種以上の紙をつぎ合わせて、一枚の料紙としたもの。また、それに歌や物語などを書いたもの。つぎ方に切りつぎ、破りつぎ、重ねつぎなどがある。
源氏(1001‐14頃)梅枝「さまさまのつきかみのほんともえりいてさせ給へるつゐてに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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