精選版 日本国語大辞典 「網・編」の意味・読み・例文・類語
あみ【網・編】
〘名〙 (動詞「あむ(編)」の連用形の名詞化)
[一] (網)
① 糸、縄、針金などで目をあらく編んだもの。
(イ) 魚や鳥獣を捕るための糸、縄製のもの。
(ロ) 魚、餠などを焼くための金網。また、防御などの目的で用いる金網。
※百座法談(1110)三月一日「一人は鉄のあみをかつぐ。あみのめよりかかるほのほ熱くたへがたし」
③ ①(イ)によって魚を捕えること。
※咄本・蝶夫婦(1777)魚の寸法「おれは此中網(アミ)にいって、大きなこちをとったとおもやれ」
④ 事を行なうために張りめぐらしたもの。
(イ) 犯罪者など、ねらいをつけた人をとらえるための手段。→網を張る。
(ロ) 網の目のように、系統的、組織的に作られたもの。
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋「法律の網も潜りさうな言草」
⑤ 「あみのりもの(網乗物)」の略。
※雑俳・柳多留‐五〇(1811)「鷹の羽を網へぶちこむ不慮な事」
⑥ 賭場。
⑦ 蜘蛛(くも)の巣。
⑨ =あみがしら(網頭)
[二] (編) 編むこと。また、編んだものの状態。編み方。
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