世界大百科事典（旧版）内の総（惣）構の言及
【城】より
…石垣を使用することが多くなる西国に対して，土だけの東国(特に武田･後北条両氏)の城では空堀(特に横堀)と土塁の使い方がじょうずで，虎口（こぐち）(郭の出入口)における馬出しと升形（ますがた）の発達を見た。 大名居城では，家臣団の集住とそれを経済的に支える城下町の建設という課題に直面し，肥大化した城郭を長大な外郭線で囲い込む総構えの手法が導入されるようになるが，従来の山城のままでは無理な場合が多いので，平山城ないし平城へ移らざるをえなくなる。その早い試みが織田信長の安土城，後北条氏の小田原城で完成される。…
※「総（惣）構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」