総合・綜合・湊合・惣合(読み)そうごう

精選版 日本国語大辞典 「総合・綜合・湊合・惣合」の意味・読み・例文・類語

そう‐ごう ‥ガフ【総合・綜合・湊合・惣合】

〘名〙
① 個々別々のものを一つに合わせまとめること。総括
※日本詩史(1771)一「景象湊合、気骨兼完」
※授業編(1783)七「自己の趣興ありて其趣興を湊合(ソウガウ)し結搆して一首一篇となす」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「邦国昌盛は、人民各自勉強の力と正直の行との総合(〈注〉マトマル)せるものなり」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「周密なる観察から得た材料を綜合して見ると」 〔詩経大序疏〕
② (Synthese の訳語) 認識論で、直観に与えられた多様な内容や、分析的思考によってとらえられた個々の諸性質を、統一的にまとめること。弁証法で、相反する規定あるいは概念、すなわち定立と反定立とを、より高い概念に止揚すること。合(ごう)。〔哲学字彙(1881)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android