繋累・係累（読み）けいるい

精選版 日本国語大辞典

けい‐るい【繋累・係累】

〘名〙

① (━する) 縄でつなぎしばること。また、つながること。つながり。

※万国公法（1868）〈西周訳〉三「戦争に因て廃絶したる権義の繋累復原の権に依頼し」 〔孟子‐梁恵王〕

② 心身を拘束するわずらわしい事柄。心身を束縛するもの。〔改訂増補哲学字彙（1884）〕

③ 特に、面倒を見なければならない両親、妻子、兄弟など。

※多情多恨（1896）〈尾崎紅葉〉前「妻などを有(も)つものじゃないね、係累を増すのは一つの悲を増すのだ」

出典　精選版 日本国語大辞典