織込(読み)おりこむ

精選版 日本国語大辞典 「織込」の意味・読み・例文・類語

おり‐こ・む【織込】

〘他マ五(四)〙
織物を織るときに、金銀糸など地質と異なる糸をまぜて模様を入れる。
ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「羅(うすもの)に織り込んである金糸の光るのを見て」
一つ物事の中に、別の物事を組み入れる。盛り込む。加味する。
※こゝろ(1914)〈夏目漱石〉一五「其思想家の纏(まと)め上げた主義の裏には、強い事実が織り込まれてゐるらしかった」
③ 取引相場好悪材料が相場にすでに反映していることをいう。〔現代術語辞典(1931)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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