日本大百科全書(ニッポニカ) 「美山(岐阜県)」の意味・わかりやすい解説
美山(岐阜県)
みやま
岐阜県南西部、山県郡(やまがたぐん)にあった旧町名(美山町(ちょう))。現在は山県市の中央から北部を占める一地区。1955年(昭和30)西武芸(にしむげ)、北武芸、富波(となみ)、谷合(たにあい)、葛原(くずはら)、乾(いぬい)、北山の7村が合併して美山村となり、1964年町制施行。2003年(平成15)高富(たかとみ)町、伊自良(いじら)村と合併し、市制施行して山県市となる。旧美山町は、山間部では人工造林が早くから行われ、葛原では択伐(たくばつ)林経営もみられ、杉板の産地である。南部では、給水栓バルブやプラスチック製品の製造業が産業の中心である。国道256号、418号が通じる。岐阜市への交通が便利で、通勤者が多い。奥地では人口の流出が著しく、集落が衰退した。
[上島正徳]
『『美山町史 史料編・通史編』(1973、1975・美山町)』
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