群・叢・簇(読み)むらがる

精選版 日本国語大辞典 「群・叢・簇」の意味・読み・例文・類語

むらが・る【群・叢・簇】

[1] 〘自ラ下二〙 物や人がひとところに集まって、群れのようになる。寄り集まって、混沌としたさまになる。
書紀(720)斉明六年是歳(北野本訓)「蠅(はへ)(ムラカレ)て西に向て巨坂(おほさか)を飛踰(こ)ゆ」
[2] 〘自ラ五(四)〙 (一)に同じ。
※観智院本唐大和上東征伝院政期点(1150頃)「瞻唐香の樹聚(ムラカリ)生て林を成せり」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八「群がる人を押分け」

むらがり【群・叢・簇】

〘名〙 (動詞「むらがる(群)」の連用形名詞化) むらがること。また、そのもの。むれ。
四河入海(17C前)一三「松を種て〈略〉三年あって見之則蓬艾の中をつんと出て、牛羊の如に一むらがり一むらがりあるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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