老痴(読み)おいしらう

精選版 日本国語大辞典 「老痴」の意味・読み・例文・類語

おい‐しら・う ‥しらふ【老痴】

[1] 〘自ハ四〙 年を取って、もうろくする。年をとって、ぼける。おいしれる。
源氏(1001‐14頃)明石「女房などの、院の御時よりさぶらひて老しらへるどもは」
[2] 〘自ハ下二〙 (一)に同じ。
※浜松中納言(11C中)三「奥の方より、おいしらへたる声したる人出で来て」

おい‐し・れる【老痴】

〘自ラ下一〙 おいし・る 〘自ラ下二〙 =おいしらう(老痴)
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「われのみまづしくおいしれにたるやといふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android