耳・而已(読み)まくのみ

精選版 日本国語大辞典 「耳・而已」の意味・読み・例文・類語

まく‐のみ【耳・而已】

連語〙 (助動詞「む」のク語法「まく」に助詞「のみ」の付いたもの) 文末で、…しようと思うのだ、…と思うばかりだ、のように強く断定する意を表わす。漢文で「耳」などの訓に固定し、中世には、「…せむ、まくのみ」のように機械的に文末に添えて訓読することも行なわれた。
万葉(8C後)一一・二七八九「玉の緒の絶えたる恋の乱れなば死な巻耳(まくのみ)そ又もあはずして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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