聖フランチェスコ(アッシジの)(読み)せいふらんちぇすこ

世界大百科事典(旧版)内の聖フランチェスコ(アッシジの)の言及

【イタリア音楽】より

… 11世紀の末ごろから南フランスで盛んになったトルバドゥールの芸術は,13世紀のイタリアでトロバトーレの活動をうながすことになり,ダンテらもその影響を受けたようであるが,トロバトーレの歌の楽譜は一片も残っていない。13世紀には,聖フランチェスコ(アッシジの)の宗教運動と結びついた,典礼外の単旋宗教歌ラウダ(賛美の意)の創作が盛んになった。ラウダの歌詞は当時の中部イタリアの俗語で書かれており,その詩形には,トルバドゥールの流れをくむ北フランスのトルベールによって形の定められたビルレーvirelai(中世フランスの音楽および詩の形式)の影響が認められる。…

【イタリア文学】より

…イタリア文学は,ラテン文学を直接の母体として,古代ギリシア文学の伝統を強く受け継ぎながら,生みだされた。イタリア半島はローマを中心にラテン文化を築きあげた土地そのものであり,ネアポリス(すなわちナポリ)以南は,シチリア島とともに,多数のギリシア植民市を擁した,いわゆる〈マーニャ・グレーチア(マグナ・グラエキア)〉の地域である。古来,イタリアの詩人や作家たちが伝統の革新や伝統への回帰を唱えるとき,彼らはつねに古典文学を意識していた。…

※「聖フランチェスコ(アッシジの)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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