聞切(読み)きききる

精選版 日本国語大辞典 「聞切」の意味・読み・例文・類語

きき‐き・る【聞切】

〘他ラ四〙 はっきり聞いて、あとで再び聞かないでいいようにする。しかと聞き定める。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五「大岸が企(くはだて)実否を聞切(キキキリ)

きこえ‐き・る【聞切】

〘他ラ四〙 (「いいきる(言切)」の謙譲語) お話があったのをそのままで中止してある。申しあげることを絶えた状態にしている。
和泉式部日記(11C前)「一の宮のこともきこえきりてあるを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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